進化した未来の電子レンジは模範的で最適な調理を実行して素敵な料理をテーブルに運んでくれる。料理の中に食べる人が好まない食材が入っていたら,きちんと警告もしてくれる。そんな美味しい食卓は目の前までやってきている。
ニュージャージー州ラトガーズ大学のキット・ヤムが開発した『インテリジェント・マイクロウェーブ・オーブン』は,食品会社が意図した通りの正しい温度,正しい時間で食物を調理し,さらにあらかじめ設定した食材が入っている場合は警告もしてくれる。韓国のサムスン社は,この電子レンジの研究に資金を提供し,6ヶ月以内に試験的な利用を行うことを決めた。
家電製品はよりデジタルな性能をどんどんと得てゆく。いつの日か,電子レンジは温めるだけなんてことはなくなって,煮たり焼いたりも出来るようになる気がする。総合的な料理器具として進化していって,で,↑のように適切にそれを調理する。もっと進化すれば一流のコックの作った調理法を電子レンジが再現してくれるのかもしれない。さらにその電子レンジは,食べる人がある食べ物にアレルギーがあることを覚えていて,その食べ物が入っていることを告げてくれる。宗教で肉を食べられない人にも,それらの食材が使われていることを告げてくれる。未来の食卓には,そんな光景が普通にあるのかもしれない。
一人暮らしだとか,共働きだとか,良い悪いは別として料理をしない人はどんどん増えていくだろう。でも,今のところ食べないで生きていける人間はいない。デジタルの社会は当然そういう人間をターゲットにして商品が生まれてくるだろう。まるで料理好きのお嫁さんのような機械ってのはあまりにも恥ずかしい表現だが,そんな広告コピーを当てはめた商品が出てくるのはそう先のことではなさそうだ。
そういえば日本でも,インターネット冷蔵庫なんてあったけど,あれはどうなったのかね(^_^)。電子レンジにもネットに繋がっていろんな料理法をダウンロードしたり,季節に合った料理を覚えていったり,いろいろしてくれそうなんだけどねぇ。と,まぁ,夢のようなことを考えながら今晩のお米を研いでいるのでした。
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